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アンティークローズミュージアム Museo di Rosa antica‏

昔、チュニジアを旅行した時、タクシーの運ちゃんがダッシュボードに切ったバラの花を置きながら、運転の合間に匂いを嗅いでいて、私も嗅がせてもらったんだけど、

それがこの上なく芳しく、本当のバラの匂いなんだと強烈なインパクトを残こしたわけだけど、それほどのインパクトをそれ以来越えることはなく、バラを嗅ぐたびに、あのピンク色で芍薬のようで茎が細いバラの花を思い出します。

最近の観賞用のバラは一向に匂いがなくて、やはり香り高いバラはアンティークローズに限ると、十数年前、ちょっとだけかじった調香師の講義で、藁玄雄先生がおっしゃっていたのを思い出しました。藁玄雄先生は1965年に日本人で初めてフランスのグラースへ渡り、香水の調香師として活躍されたパイオニア。

香水の世界では唯一シャネルだけが、本物のバラのエッセンスを使っているとかで、後は皆、作られたバラの香りを使ってるんだとか。。。藁先生にチュニジアのバラの話をしたら、バラの種類だけではなく、チュニジアの乾燥した空気も手伝ってよく香るんだと、説明してくれました。授業でバラのエッセンスを使わずに、バラの香りを再現する日があって10種類くらいの植物のエッセンスを混ぜて作った思い出があります。嗅覚は年をとっても劣らない唯一の五感です。

たまたま、イタリアにもモデナ丘陵に43ヘクタールの敷地にアンティークローズだけを約800種集めた庭園&博物館があることを発見し、早速電話。『犬と一緒に入れますかね?』『え?もちろん、屋外なんですから。全く問題ないですよ』。
私の住んでいる、地元ではすでにバラの季節真っ只中で近所のどのお宅の庭もきれいに咲いてるので、きっとここも見頃だろうと5月の中旬に行ってみました。
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実際行ってみると、ドーンと丘陵にだだっ広く庭園が。。。あいにくの悪天候とその場所の標高が高いので、一割ほどしか咲いておらず、少々ガックリ。『あと10日くらいすれば、一斉に咲き出すんだけどねぇ』とオーナーの息子。『はるばる1時間以上かけて、やって来たのにぃ。』とがっくりしながらもバラの鉢を購入し、その日は帰って、2週間後に再トライ。
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2回目はさすがに、咲いてました。
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親切なことに我々のことを覚えていてくれて、『前回はまったく咲いてなかったから、今回は無料でいいわよ』とうれしい配慮。
入ってみると、快晴だったし、開花は7割くらいだけど、全体的にいろいろな種類が咲き始めて、いい感じ。
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バラの花の色とコガネムシの色のコントラストが美しい♪
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毛むくじゃらの茎。。。
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このりんごの花みたいなバラは以外にも匂いがキツイんです。
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つぼみから咲き始め、そして開花までの色の違いがまた面白い。
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バラの種からしっかりと栽培。
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もちろん苗も販売してます。我々も少し購入しました !

バラ園は世界中あるけど、アンティークを中心に集めたのは珍しい。バラに関するイタリアの歴史はあまりなく、話を聞くとやはりイギリス、中近東、フランス、アメリカなどからの種の掛け合わせがメインらしい。1996年に空き地だったこの土地をオーナーが買い取り、7年の歳月をかけながらゆっくりと草木を伐採せずに自然のままの姿を残しつつ、バラを集めて育てているそうです。一切農薬をまく事はなく、虫がついたらつきっぱなしととにかく自然を重んじている栽培方法は素晴らしい♪
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『羊の耳』というセージの一種。
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イタリアでのバラの歴史については長くなるので、次回にします。
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by Jonetsu-Italia | 2013-06-13 07:07 | 庭園ジャルディーノ | Comments(0)
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