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ヴェネツィアで『Manet マネ展』

イタリアはここ3週間ほど、ものすごく暑くなり、休日の日中は雨戸を全て閉め、
クラーをかけ、電気をつけて過ごすのがイタリアの習慣。夕刻8時くらいにそーっと雨戸をあけて、外の様子を見たりします。(あ、洗濯物は夜に行い、そのまま干して、朝取り込みます。そうしないと 日差しで洗濯物が色あせてしまうから。。。)

でもそんな日々を続けていると、気分も滅入ってしまうので、暑くても快適に過ごせる場所を探し 出かけてみようかと。。それは映画館か美術館!!
かと言ってボローニャは見たい美術館もないし。。で、ヴェネツィアへ電車で往復で 20 ユーロでいけることを発見。ちょうどマネ展もやってるし。ほんとはヴェネツィアでも見たいところは山ほどあったんだけど、とてもじゃないけど、灼熱の中大勢の人の渦にもまれたくないし。。いや~ホント浜辺じゃないけど、芋洗い状態。
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それでもヴェネツィアのいいところは、表通りや広場は観光客でごった返いしなのに、
裏道に入ると、スコーンと人影がなくなり、車の音もせず、なんともいえない静寂に包まれるところ。
車の騒音がないことにいつもびっくりさせられます。(ボートのエンジン音とかもめの鳴き声くらい)
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だーれも居ません。
灼熱の中、逃げるようにモストラ(展覧会)のあるデゥカーレ宮へ。(実はここでハプニング発生。次回語ります)
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それではなぜ、マネ展がヴェネツィアで行われたかというと、

実は彼はゴヤなどのスペイン絵画の影響を受けたと、言及されていたのだけど、実はイタリア、ルネッサンス絵画にも非常に感銘を受けたことが分かり、特に 16 世紀のヴェネツィア絵画、ティツィアーノやティントトロットに触発されたことで、その絵を実際に横に並べ比べてみようというもの。双方の作品を一度に並べて見るというのはなかなか無い機会で非常に興味深いものです。マネとヴェネツィアとの関係に焦点を合わせたのが今回企画の趣旨。
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モストラと位置が逆ですけど、左がティツィアーノ。右がマネの『l’Olympia』 (1863)
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左がマネ。右がロット。
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カルパッチョの作品。
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これはそのインプレッションを得たマネの作品。

51歳で亡くなるまで、計3回ヴェネツィアへは訪れています。その間、ティツィアーノ、ロット、カルパッチョ、に感銘を受け作品を残すことに。ヴェネツィアを愛して止まなかった、イギリス人画家ターナー、ベイロンと同じ時期、3度目になる最後の訪問には、やはりにil Grande Canaleを描いています。
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これはターナーの作品。
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この2点がマネの作品。

ああ、クラーが良く効いていて、人もまばらでほとんどプライベート鑑賞状態。我ながら良い選択でした♪

歴史上の数多くの著名人がイタリアで何に刺激をうけたのか。その接点を探るのもイタリアに居て楽しみのひとつですよ。
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by jonetsu-italia | 2013-08-04 01:46 | 美術 | Comments(0)
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