サンジェナーロ地下墓地(Catacombe di San Gennaro)はAC200~300年にナポリの貴族や権力者がその家族を葬るために作り上げた地下墓地です。
また、ナポリの守護聖人聖ジェンナーロ(San Gennaro AC272ー305年)を奉ったことでも、ナポリ人にって、このカタコンベは聖地になりました。 ここはやっぱりガイド付きツアーがイタリア語と英語に分かれて、1時間ごとにきちんと時間通りに出発します。ただ、待ってる間、バールも何もないので、あたりを散歩するくらいしかないのがちょっと時間をもてあましちゃうかな。 入り口からは階段を下りていくと、このような地下墓地が広がってます。 お棺が置かれていた真上には、埋葬されていた人々の肖像画が描かれています。 細長の穴には全て、人が埋葬されてました。 サン・ジェナーロの肖像画も残ってます。真ん中の背の高い人物が彼だそうです。 1.9mの長身だったらしいです。 孔雀の絵も。 この下にサン・ジェナーロのお棺があったそうです。 やぱりサイズも大きい。 いくつかの天井画は修復中。 この大きな円形の場所は、洗礼を受けるための水槽『Battesimo per immersione』で当時は 水が張られて、ここに体を沈めて洗礼を受けていたとのこと。今は現代アートの作品が置かれてます。 (キリストが水に半分使っています) ところどころに関連性のある現代アート作品があって、アクセントに。 この奥は教会。 途中で一瞬表に出る場所があって、自分たちのいる場所が地下になってるのがわかりますね。 この日はいい天気でした。 最後はこの教会の中でツアーは終了。 毎年サンジェナーロの誕生日9月19日にサン・ジェナーロ祭『Festa di San Gennaro 』が行われてます。AD305年彼の斬首後に採取した血液を小さなガラス器に入れ、ナポリ大聖堂の金庫に2重の鍵をかけ大事に保管されていて、当日はそれを取り出して、Real Cappella del Tesoro di San Gennaroまで運んで祈願し、その血液が液体に変われば、ミラクルと呼ばれてその1年間は安泰に過ごせると言い伝われています。もちろん液体に変わらない年もあるんです。実際は信仰と迷信が一緒になった、祭典になったんですよね。それでもこの祭典は古代ローマの皇帝Costantino時代に、初めて液体になったと記録にあるようですよ。 これがその血液が入った小さなガラス器 そのサン・ジェナーロ祭は映画『ゴッドファーザーⅡ』 『ゴットファーザーⅢ』の映画の中でも登場します。 切手にもなってます。 いつもはナポリにあるサン・ジェナーロの秘宝がパリに出張。もうすぐ始まる秘宝展の告知ポスターには ナポリの秘宝とあります。 Catacombe di San Gennaro Via Tondo di Capodimonte,13 Basilica del Buon Consiglio 営業時間 月ー土 10,00 -17,00 日 10.00 -13.00
by Jonetsu-Italia
| 2014-03-02 01:38
| まさに歴史
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