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いつ見てもラオコーン。


昨年12月のローマの話の続きです。

久しぶりに行った、ヴァチカン美術館。

いつ見ても惚れ惚れする大好きな彫刻の一つがピオ・クレメンティーノ美術館にある『Laocoonte (ラオコーン)』
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バランスがいいというか、全ての箇所に活力があって、目が釘付けになる作品だと思います。時間があったらずっと見ていたい、強いオーラを感じます。躍動感にあふれてまるでそこで動いているような。
 
このラオコーン像は1506年にローマ、トライアヌス浴場跡からOppio丘陵にほど近い葡萄園で発見されました。当時の地主、Felice De Fredisが散歩中に偶然突然空いた穴に落ち(後に地下室だと判明)壁に埋まって剥き出されていた白い大理石の彫刻群を見つけたそうです。この世紀の大発見は街中に知れ渡り、そのニュースは教皇ユリウス2世にも知らされました。建築家のジュリアーノ・ダ・サンガッロ、彫刻家のミケランジェロも呼び出され、検証が行われたそうです。ラオコーン像は最終的に運搬されバチカン宮殿に運ばれ、中庭に置かれていたとのこと。

彫刻はいくつかのパーツが欠落していて、その後何年もかかって、集められ、もしくは修復されて現在の姿になったそうです。

↓点線の白枠が見つかった場所。
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ラオコーン像はそもそも紀元前20から40年くらいの間に、Rodi島出身のAthanadoros,Hagesandros, Polydorosら3人の彫刻家達によって製作され、ローマ皇帝のTitus邸に置かれていたとか(プリニウス説)。しかし、全く同じDokimeion産の大理石から造られ、奇しくも『Gruppo di Scilla』を作成した同作家。そのことから、『Grotta di Tiberio』に一緒に置かれていたのではないかという説も。

↓『Gruppo di Scilla』

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↓『Grotta di Tiberio』
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↓中の想像図。
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いずれにしてもこの作品の発見で、多くの芸術家達に多大な影響を与えたのは事実で、Antoni da Sangallo, Maderno, Sodoma, Sansovino, Federico Zuccari, El Greco, Rubens、Bernini, Carlo Maratta, Winckelmann, Lessing, Hubert Robert、等。

私の好きなローマを代表する彫刻家Berniniは『自然界を完璧にイミテーションしているもっとも優れた作品だ』と絶賛し、Santa Maria del PopoloのDaniele della Cappella Chigiを制作しています。
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↓Rubensは、ラオコーンを題材にしたスケッチを数多く残してます。
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芸術が芸術を生むというのはまさに事のことなんだなぁってつくづく思います。


ラオコーン以外にも、『ヴェルヴェデーレのトルソ像』も多くの影響を与えたと言われています。
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円形の間にはギリシャの神々の像が飾られてます。床は一面のモザイク。
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ヘラクレスの巨大なこと。
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↓この部屋の名前は忘れてしまいましたが、動物を模った像が多く置いてありました。
残念なことに中には入れません。この鹿に乗った動物が何か正面から見たかったんですけどねぇ。
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↓この大理石の浴槽は間に板がハマるような構造だと思います。
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浴槽の下には可愛らしい小細工も。
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ラオコーンは本当に美しいと思うなぁ。




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by Jonetsu-Italia | 2015-02-01 10:25 | まさに歴史 | Comments(0)
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