カテゴリ:庭園ジャルディーノ( 3 )

ローズマリーの花の色は海の色

うちの庭のローズマリーが満開です。イタリア語ではローズマリーノ。Rosmarino
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こうやって、近くでローズマリーの花をじっくり見たことがないんですが、ひとつひとつかわいらしいカタチしてますね。菖蒲がイッパイ咲いてるみたい。
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ここにもミツバチがわんさか。
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ものすごい勢いで、花の蜜を集めてます。シチリアではローズマリーの花の下には沢山妖精が潜んでいると伝説が残っているらしいですけど、きっとミツバチを見てそれを妖精と謳ったんじゃないかな。
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今ではすっかり、料理に使うハーブの一種だと思われてますけど、実はその使い道は山ほどあります。

古代ギリシャ時代→ 神へのいけにえのために、小枝を燃やしお香代わりに。

古代ローマ時代→ メモリアルフラワーとして亡くなった人に捧げる花として使ってた。その後も19世紀ごろまで供花として一般的だったそうで。。。

中世→ 悪魔払い中に悪霊や魔女を追い払うために使用。

その後何世紀にもわたって病人の部屋を消毒するための燻蒸剤、煎じてキッチン、流し台、浴槽の洗浄にと万能な使い道があったらしいです。

育毛作用もあり、リンス代わりに使ったり、抜け毛を防ぐといわれてます。

小枝を、リネンクローゼットの引き出しに潜めれば、害虫よけにも。

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ラテン名はRosmarinus。「海のしずく」。かわいらしい。花の色から海を連想しますよね。

あ、乾燥豆類を調理するため一晩水につける時、一緒にローズマリーの枝を入れておくと、豆にほのかな香りが移って
お勧め。
BBQの時にも、肉を焼きながら小枝でタレを肉につけると、香りも付くしハケ代わりにもなるし一石二鳥。
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by Jonetsu-Italia | 2014-03-17 06:11 | 庭園ジャルディーノ | Comments(0)

ざっくりバラの歴史

さて、バラに関する歴史をイタリアの文献でチラッと調べてみました。
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その昔、バラは、化粧品、薬用や料理に使われてました。
古貨幣研究では、バラを模ったもっとも美しいものは、中でもロードス島(ギリシャ語でバラの意)で紀元前408年に見つかった当時作られたコインに描かれたものだといいます。

文章にするとダラダラしてしまうので、その他いくつか箇条書きにすると。。。

1.バラの花びらは食材に香り付けするために用いられていた。

2.ギリシャや古代ローマ人はバラのジャムやシロップを作ったりしていた。

3. バラの苗そのものは様々な疾患を治療するための薬草がわりに利用されたようで、アナクレオン、ヒポクラテス、ケルスス、プリニウス、ディオスコリデスの記述が残っている。

4.ローズオイルは胃炎、大腸炎、耳の感染症や歯痛、バラのジュースは結膜炎、扁桃炎、咽頭炎、頭痛のために使われた。

5.消化と硬化赤痢、静脈炎に効能があることから、ワインに花びらを潰して食した。

6.化粧品としても使われていて、体を清めるためにローズオイルを使い、花びらは発汗を抑え、顔やまぶたに着色したり、香水を作ったりした。

7.古代ギリシャ神話では愛の女神アフロディーテに結婚と豊穣を願って捧げられた。

8.古代ローマ、共和党の時代に使われていた王冠はギリシャのように月桂樹ではなくバラの花を用いていた。

9.アフリカ征服の際、ローマ軍団のレギオン第8軍団の盾には軍事的価値としてバラが象られていていた。

10.イギリスには(はっきりとした時期は分からないが)、ローマの商人がアンティークローズ(Rosa alba ローズアルバ)を運んだ。

11.この特徴のあるバラはその後、中世のイギリスでエドワード1世がバラを描いた封印を使うと共に瞬く間に拡がっていった。

12. 一方、ローズダマスケナRosa damascena はアジアからイギリスに十字軍によって運ばれた。

などなど。。
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そんなわけでアンティークローズ園で『バラのシロップ』を買ってみました ♪
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裏ラベルに書いてあった、使い方によると。。。

ジェラートにかけたり、レモン、メロン、桃などのシャーベットに。アイスティーにミントを添えて、パンナコッタ、ヨーグルト、クレープなどに。冷やした白ワインやシャンパンに。そしてマチェドニアにも。

古代ローマを感じながら、いろいろ試したいと思います。
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by Jonetsu-Italia | 2013-06-18 06:15 | 庭園ジャルディーノ | Comments(0)

アンティークローズミュージアム Museo di Rosa antica‏

昔、チュニジアを旅行した時、タクシーの運ちゃんがダッシュボードに切ったバラの花を置きながら、運転の合間に匂いを嗅いでいて、私も嗅がせてもらったんだけど、

それがこの上なく芳しく、本当のバラの匂いなんだと強烈なインパクトを残こしたわけだけど、それほどのインパクトをそれ以来越えることはなく、バラを嗅ぐたびに、あのピンク色で芍薬のようで茎が細いバラの花を思い出します。

最近の観賞用のバラは一向に匂いがなくて、やはり香り高いバラはアンティークローズに限ると、十数年前、ちょっとだけかじった調香師の講義で、藁玄雄先生がおっしゃっていたのを思い出しました。藁玄雄先生は1965年に日本人で初めてフランスのグラースへ渡り、香水の調香師として活躍されたパイオニア。

香水の世界では唯一シャネルだけが、本物のバラのエッセンスを使っているとかで、後は皆、作られたバラの香りを使ってるんだとか。。。藁先生にチュニジアのバラの話をしたら、バラの種類だけではなく、チュニジアの乾燥した空気も手伝ってよく香るんだと、説明してくれました。授業でバラのエッセンスを使わずに、バラの香りを再現する日があって10種類くらいの植物のエッセンスを混ぜて作った思い出があります。嗅覚は年をとっても劣らない唯一の五感です。

たまたま、イタリアにもモデナ丘陵に43ヘクタールの敷地にアンティークローズだけを約800種集めた庭園&博物館があることを発見し、早速電話。『犬と一緒に入れますかね?』『え?もちろん、屋外なんですから。全く問題ないですよ』。
私の住んでいる、地元ではすでにバラの季節真っ只中で近所のどのお宅の庭もきれいに咲いてるので、きっとここも見頃だろうと5月の中旬に行ってみました。
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実際行ってみると、ドーンと丘陵にだだっ広く庭園が。。。あいにくの悪天候とその場所の標高が高いので、一割ほどしか咲いておらず、少々ガックリ。『あと10日くらいすれば、一斉に咲き出すんだけどねぇ』とオーナーの息子。『はるばる1時間以上かけて、やって来たのにぃ。』とがっくりしながらもバラの鉢を購入し、その日は帰って、2週間後に再トライ。
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2回目はさすがに、咲いてました。
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親切なことに我々のことを覚えていてくれて、『前回はまったく咲いてなかったから、今回は無料でいいわよ』とうれしい配慮。
入ってみると、快晴だったし、開花は7割くらいだけど、全体的にいろいろな種類が咲き始めて、いい感じ。
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バラの花の色とコガネムシの色のコントラストが美しい♪
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毛むくじゃらの茎。。。
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このりんごの花みたいなバラは以外にも匂いがキツイんです。
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つぼみから咲き始め、そして開花までの色の違いがまた面白い。
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バラの種からしっかりと栽培。
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もちろん苗も販売してます。我々も少し購入しました !

バラ園は世界中あるけど、アンティークを中心に集めたのは珍しい。バラに関するイタリアの歴史はあまりなく、話を聞くとやはりイギリス、中近東、フランス、アメリカなどからの種の掛け合わせがメインらしい。1996年に空き地だったこの土地をオーナーが買い取り、7年の歳月をかけながらゆっくりと草木を伐採せずに自然のままの姿を残しつつ、バラを集めて育てているそうです。一切農薬をまく事はなく、虫がついたらつきっぱなしととにかく自然を重んじている栽培方法は素晴らしい♪
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『羊の耳』というセージの一種。
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イタリアでのバラの歴史については長くなるので、次回にします。
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by Jonetsu-Italia | 2013-06-13 07:07 | 庭園ジャルディーノ | Comments(0)