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2013年ミラノの夏 ドーモ付近限定版

今回は暑さのため、行動半径を最小限に留めましたので、ミラノドーモ付近のみの話題を掻い摘んでレポートします。

まず、イタロの乗りごごち。
フェラーリの社長が起業した、イタリア初の私鉄高速鉄道。イタロItalo。
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とにかく清潔。椅子はFS(イタリア国鉄)と違って、合皮使用(なんとなく埃がたまりにくい感アリで清潔っぽい)
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充電用のプラグも椅子の前に設置されていて使いやすい。予約も予約番号さえ、口頭でもいいので伝えれば車両に乗れ、煩わしい切符を印刷するなど必要なし。
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荷物置き場にコイン式の鍵つき。(壊れないことを祈ります)。

プントアーレ(時間に正確)。→ これもっとも重要なポイントです。

この日たまたまなのか、国鉄は夏の繁忙期で全体的に遅れに遅れていたにもかかわらずイタロは全く
影響なし。
駅は少し離れたところに停車しますが(ミラノはガルバルディ)、地下鉄を利用すれば全く問題なし。ガルバルディの地下にはスーパーもあって、便利。

ミラノドーモ内の撮影について
全てのビデオ、デジカメ、カメラでの撮影には入り口で2ユーロ払い、赤いブレスレットをつけること。(ふつう屋上以外は入場料は払いません)

→ 一体何が根拠なのか、謎。少しでも観光客からお金を徴収しようと思ってるのが見え見え。

ミラノドーモ付近でお茶する場所
個人的にはドーモを眺めながら、お茶をしたいところなのですが、なにせ、高い。暑くなければリナシャンテの屋上テラス。真夏日は広場を挟んで反対方向にある、ノヴェチェント博物館の中にあるリストランテ。。
ここもちょっと、お高い。
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そんな中、今回は穴場を発見。Palazzo Realeの中庭の手前にあるバール。小さいけどザ喫茶室みたいな空間でなんとプチ2階には今まで開催された展覧会のカタログを閲覧できるスペース有。 エスプレッソコーヒーは座ると、2か3ユーロ。それでも待ち合わせをしたり、静かに地図やガイドを見たりするのに非常にお勧め。知るひとぞ知る趣のあるバール。
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昔、観たピカソ展のもありました。
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レトロのポスターも良い感じ。

併設展覧会
なんとインテリスタかれこれ17年歴の私の目に飛び込んだのは、インテル ACミラン、ミランダービー。   1963年からのミラノダービーを双方別々の角度から振り返ってみてみようというもの。時間がなくて、泣く泣く断念。
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野外映画上映会
夏の間、イタリア各地では広場を使って夜に無料映画上映会が開かれるんだけど、Palazzo Reale の中庭にもありました。
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プログラムには日本映画『魔女の宅急便』もアリ。

日本食テイクアウトmusubi
リナシャンテ裏、ACミランオフィシャルショップの対面に新しくオープン。(日本人経営の模様)
さすが、ミラノ。イタリア在住日本人にはうれしいニュース。簡単な手巻き寿司とかから揚げ弁当のようなものが買えます。
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同じく同じ通りにある有名な老舗パンツェロッティ『LUINI』とならんで、テイクアウト人気店になるかな?

割と行動半径が小さい割には、いろいろありましたよ~。
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by jonetsu-italia | 2013-08-09 03:25 | 日頃のちょっとしたこと | Comments(0)

ミラノで『モディリアーニ展』

こうなったらモストラ(展覧会)ハシゴです。
これでもかと、土日に集中した灼熱地獄。あ、そういえば、モディリアーニ展がもうすぐ終わっちゃう。行けるとしたら、この日が最後のチャンス。

。。。ということで、イタロに乗り込み、ミラノへ。ボローニャって交通至便。ホント便利です。ヴェネツィア、フィレンツェ、ミラノも全て日帰りでひょいっといけてしまいます。
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その昔、ナポレオンが住んだことがある、ミラノドーモの横にある、Palazzo Realeで開催されてました。良い企画やるんですよ。いつもミラノの Palazzo Reale...
正式には『Modigliani Soutine e gli artisti maledetti 『モディリアーニ、スーティン 狂人なアーティスト達』と題して、20世紀を代表するコレクター、Jonas Netter氏の集めた、1900年代初頭、パリで活躍した彼を取り巻くエコール ド パリの画家たちの作品を120点展示したものです。
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イタリアでは彼のコレクションは初の試みで、イタリアでも大変話題になった展覧会です。
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館内は、もちろん冷房ガンガンで涼しくて、このためだけにミラノに来たので、音声ガイドまで借り、それはもうジックリと鑑賞しましたよ。

子供の頃、モディリアーニの絵を模写したことから、その名前はずっと鮮明に覚えていて、いつか本物を観ようと思ってました。彼の作品はプライベートの収集家が持っているので
なかなか一挙に楽しむのは難しいのです。若くして病に倒れた彼の半生は、あまりにも有名ですが、周りを取り巻く画家たちのことはあまり知りませんでした。トスカーナ州のリボルノ出身です。

〈余談〉
なんと私の同僚のシルビアはモディリアーニの親戚とNYCで仕事をしたことがあって、彼女のデスクのローマのスペイン広場の写真を指差し(彼女はローマ出身)、『ここで私は生まれ育ったんだ』とか言ってたらしい。。。。『ここって?』巨額の財産を手にしたに違いないって言ってました。。。

彼の作品以外に、Soutine, Utrillo, Sizame Valadon, Kisling の作品も非常に見所がありましたよ。中でも、同じユダヤ人移民のChaim Soutinの作品は絵から何か訴えてくるものを感じたんです。叫びのような。かなりのインパクト。
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モディリアーニ作のSoutine
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レンブラントの『屠殺された牛』に影響されたという、Soutineの作品。
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こちらはレンブラントの作。
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Soutineの作品。
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わりと豊かな家に生まれた、Modiglianiとは正反対の貧しい家の生まれで苦労した、同じユダヤ人系のSoutineとの比較が非常に興味深かったですね。かなり印象に残った展覧会でした。

約3時間、かなり没頭して鑑賞。20時前にボローニャに戻ったらまだ37℃。なんと日中は43℃だったらしい。。。恐ろしい暑さ。
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by jonetsu-italia | 2013-08-07 07:30 | 美術 | Comments(0)

ヴェネツィアで『Manet マネ展』

イタリアはここ3週間ほど、ものすごく暑くなり、休日の日中は雨戸を全て閉め、
クラーをかけ、電気をつけて過ごすのがイタリアの習慣。夕刻8時くらいにそーっと雨戸をあけて、外の様子を見たりします。(あ、洗濯物は夜に行い、そのまま干して、朝取り込みます。そうしないと 日差しで洗濯物が色あせてしまうから。。。)

でもそんな日々を続けていると、気分も滅入ってしまうので、暑くても快適に過ごせる場所を探し 出かけてみようかと。。それは映画館か美術館!!
かと言ってボローニャは見たい美術館もないし。。で、ヴェネツィアへ電車で往復で 20 ユーロでいけることを発見。ちょうどマネ展もやってるし。ほんとはヴェネツィアでも見たいところは山ほどあったんだけど、とてもじゃないけど、灼熱の中大勢の人の渦にもまれたくないし。。いや~ホント浜辺じゃないけど、芋洗い状態。
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それでもヴェネツィアのいいところは、表通りや広場は観光客でごった返いしなのに、
裏道に入ると、スコーンと人影がなくなり、車の音もせず、なんともいえない静寂に包まれるところ。
車の騒音がないことにいつもびっくりさせられます。(ボートのエンジン音とかもめの鳴き声くらい)
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だーれも居ません。
灼熱の中、逃げるようにモストラ(展覧会)のあるデゥカーレ宮へ。(実はここでハプニング発生。次回語ります)
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それではなぜ、マネ展がヴェネツィアで行われたかというと、

実は彼はゴヤなどのスペイン絵画の影響を受けたと、言及されていたのだけど、実はイタリア、ルネッサンス絵画にも非常に感銘を受けたことが分かり、特に 16 世紀のヴェネツィア絵画、ティツィアーノやティントトロットに触発されたことで、その絵を実際に横に並べ比べてみようというもの。双方の作品を一度に並べて見るというのはなかなか無い機会で非常に興味深いものです。マネとヴェネツィアとの関係に焦点を合わせたのが今回企画の趣旨。
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モストラと位置が逆ですけど、左がティツィアーノ。右がマネの『l’Olympia』 (1863)
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左がマネ。右がロット。
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カルパッチョの作品。
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これはそのインプレッションを得たマネの作品。

51歳で亡くなるまで、計3回ヴェネツィアへは訪れています。その間、ティツィアーノ、ロット、カルパッチョ、に感銘を受け作品を残すことに。ヴェネツィアを愛して止まなかった、イギリス人画家ターナー、ベイロンと同じ時期、3度目になる最後の訪問には、やはりにil Grande Canaleを描いています。
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これはターナーの作品。
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この2点がマネの作品。

ああ、クラーが良く効いていて、人もまばらでほとんどプライベート鑑賞状態。我ながら良い選択でした♪

歴史上の数多くの著名人がイタリアで何に刺激をうけたのか。その接点を探るのもイタリアに居て楽しみのひとつですよ。
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by jonetsu-italia | 2013-08-04 01:46 | 実術 | Comments(0)