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Chanel No.5 歴代の名香水たち『国際香水博物館』

『世界香水博物館』には歴代の名香水たちが年代を追って、ディスプレイ。

一世を風靡した、ゲランのミツコ、ディオールのポアゾン、その時代を駆け抜けた名香水たち。匂いを嗅ぐと、あの頃の記憶もフラッシュバック。こうやって見ると、センチメンタルな気持ちになりますねぇ。

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1900年まで遡り、その年の代表的な香水とその調香師、瓶のデザイナーの名前が記されたボードが飾ってあります。

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その下には世の中の出来事が年表で説明。




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2017年まであったかなぁ。私のお気に入り、Kenzo Homme はありませんでした。

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さすがに大御所、シャネルNo.5 は初代1921年(右から二番目)、1924年、1950年、
1970年と並んでました。
誕生したのは1921年。ココシャネルの依頼で、当時彼女のロシア人の恋人を通じて、知り合った調香師 Ernest Beauxが作り上げた香水です。試作品5つの中から5番目を選んだココシャネル。香りと彼女のラッキーナンバー数字の5にちなんで選んだとか。
グラースの天然のジャスミンとバラのエッセンスとErnest Beauxが編み出したアルデヒトの融合でもっとも長い時間香ることに成功し、なんと合計80もの原料からなっています。もちろんその全ては知ることはできません。
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ゲラン Mitsukoの調香師はJacques Guerlain ブランド、ゲラン創始者の孫にあたります。シャネルNo.5を作ったErnest Beauxは彼についてこう言葉を残しています。

"僕がヴァニラを使うときは、クリームカラメルを作るけど、彼がヴァニラを使うときは、Shalimarを作るのさ" (Shalimar は香水の銘柄です)


この他『世界香水博物館』は歴代のラベル、工程における機械等、見所たくさん。機械に関しては次のフラゴナール博物館で書くことにいたします。





# by Jonetsu-Italia | 2018-12-06 08:15 | イタリア以外の外国

魅惑の香水瓶『国際香水博物館』

『国際香水博物館』の話を続けます。

香水は匂いも大切ですが、一番お金がかかっているのはその瓶そのものらしいです。
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瓶のデザインにつても触れてます。

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ディオールの名香ジャドールのデザイン試作。結構いろんな案があったんですね。

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こちらにはKenzoのジャングルの瓶が出来るまで。エレファントの型も。

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アンティークの香水瓶たち。もー美しすぎる❣️
かの有名なガラス工芸家、ルネ・ラリック氏の作品群。

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こちらも彼の作品。1920年ですから時代はまさにアールヌーボー。彼をコティに紹介したのは、ここの創始者Francois Carnot だったと言われてます。

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これはこの後、訪問したフラゴナール博物館に飾ってありました。

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こんな容器もガラスです。持ち歩き用ですよね。最近エルメスもこのタイプを発売してます。

香水は芸術だ❗️





# by Jonetsu-Italia | 2018-12-04 08:25 | イタリア以外の外国

ニース風パニ-二 『Pan bagnat』

博物館を見学しつつ、軽食をチャチャッとお安く済ませるため、駐車場もあるパン屋さん『La Fleur d'Orange』を発見。
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母と私は軽い菓子パンとケーキ。ダニはお腹に溜まる何かをということで、物色したところ、Pan bagnatとなるものを発見。

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つかさず店員さんに聞くと、ローカルフ-ドらしいということでそれをチョイス。見た目は単なるパニ-二ですよ。

ダニ曰く、それが絶品で、何が入っているのか聞き込み後日自宅で再現することに。
材料はトマト、セロリ、ペペローニ、玉ねぎ、ゆで卵、オリ-ブ、バジル、ツナ缶、塩、コショウ、ワインビネガー、オリーブオイル。

調べてみたら、要は二-スサラダをカンパ-ニュパンに挟んだものをPan bagnatというそうで、二-スのストリートフ-ドらしい。
実際食べたのはグラースのパン屋さんですけど、そこでは野菜を全て細かく刻んでパンに挟んでありました。

セロリのコリコリした食感が絶妙。細かく刻むことによって味が均一になって個人的には細かくカットしたほうが、美味しいと思います。










# by Jonetsu-Italia | 2018-12-02 07:34 | イタリア以外の外国

オリエンタル フレンチ『Le Temps des Mets』

まだまだ『世界香水博物館』の話は続くのですが(クドイ!笑)ちょっと一息。

昼間は簡単な軽食でも、宿にキッチンがないので、夕食はやっぱり外食ということで。

宿に案外近く、魚を食べようと、こんなところを見つけたので、行ってみました。『Le Temps des Mets

オーナー兼カメリエレの女性が犬が苦手なのでゴン太は留守番。

内装はカジュアルダイニング。メニューの載った重たい黒板を席に持ってきてくれてオーダーします。

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新鮮なホタテのカルパッチョ。ここグラース郊外はオリーブオイルの産地でカルパッチョとの相性抜群。

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きのこの生サラダパルミッジャーノ添え。(ポルチーニではありません。笑)でも長ネギのみじん切りが和のアクセントになってて美味しかった。

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たぶん鱈だったと思うんですけど、辛いサラミが乗ってます。これは案外フツ-でしたね。何かのソースがかかってても良かったかも。

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大海老の焼きそば。まわりを見渡すと、皆これを頼んでました。お醤油味ベ-スでピリッと唐辛子も効いて美味しかった。海老も大ぶり、結構なボリュ-ムですっかり満腹。意外とこういうメニュ-が記憶に残るんですよね。

以上を3人で分けたんですけど、丁度いい塩梅。

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でもデザートはいつも別バラ。やっぱりフランスは洗練されてる!!

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レモンのタルトが甘すぎず、パーフェクト。なんでこうフランスのお菓子は美味しいのかなぁ。

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フォンダン オ ショコラ。ずっしり重くてなかなかヘビー。満腹でなかったらきっとペロリだったに違いない。

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オリエンタルとフレンチのマリア-ジュ、なかなかのお味でした。値段は全体的に少々高めかなぁ。

それにしれも鉄兜のようなお皿、流行ってるのかも。






# by Jonetsu-Italia | 2018-12-01 07:24 | イタリア以外の外国

世界最古の香り"KYPHI"『国際香水博物館』

世界香水博物館には考古学の部屋があって、そこで香りに纏わる歴史についてふれることが出来ます。

香水といっても、その昔は香油として使われてました。

KYPHI(キフィ)は、古代エジプトで宗教や医療の目的で使われた複合香。
アスワンのPhilae寺院の回廊には、紀元前3000年の燻蒸に使用されていたキフィのレシピが刻まれているとかで。

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今年2018年に復元されたKYPHI 嗅ぐことができます。香りがかなり飛んでいて、微かに香る程度であんまりわからなかったけど、日本のお香のような感じですかね。
気になる原材料は16だそうで、そのうち3つは植物学上はっきりしてないみたいです。
Commiphora mirrha, Boswellia, 乾燥ぶどう、Cyperus longus, Chaerophyllum, Juniperusoxycedrus, Convulvus scoparium, Cinnamonumcanphora, Pinus Halepensis, Pistacia lentiscus, Calamus aromaticus, Styrax, Liquidambar officinalis とほぼ樹脂を使用。かなり複雑。

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リーフレットにも睡蓮の花の香りを嗅いでいる様子が刻まれてます。

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エジプトで主に使われていた原料類。


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ミイラを埋葬する際も香油が使われていました。

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こちらは現代にエジプトをテーマにし発売された香水類。

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古代エジプトに続いては古代ギリシャや古代ローマ時代へと移ります。
当時使われていた土器類。

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ポンペイの壁画にも、天使が香油を作っている工程がフレスコ画で描かれていました。
オリーブオイルを温めて、別の原料を混ぜてた様子。

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復元された香りですが、またもや既に飛んでいて。。。

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古代ローマ騎士を象った、香水入れペンダント。

このまま進むと、中世の時代、薬局へと移って行くのでした。

とにかく1つ1つが興味深いので一向に進まないんですよ〜。時間が足りない❗️

# by Jonetsu-Italia | 2018-11-29 07:35 | イタリア以外の外国