『ライフ イズ ビューティフル』、『ニューシネマ パラダイス』と同様、イタリア名画の名作のひとつで観るたびに泣けてしまう好きな映画『イル ポスティーノ』。特に主演のマッシモ トロイージがこの映画が後にたくさんの賞をとったのを知らないまま、クランクアップ後直ぐに、病気の為亡くなったのは有名な話。非常に残念で、この映画を思う気持ちはまた特別なものとなりました。その映画が撮影されたのがプロチダ島。
で、イスキアからは高速船で15分、普通船で30分と近いので、ずっと行きたいと思っていて、今回ようやく実現!でも5月2日に開催されたレモン祭りはニアミス。 またもやホテルで知り合ったイタリア人女性とブラジル人女性と一緒に行くことに。既に行ったことのある彼らの連れからタクシーの運転手を紹介してもらって、人数が増えるとお安くなるということで。。 タクシーは名物三輪車。このサイズでないと、島中の路地を走れません。約2時間をコンパクトに廻ってもらいました。 以下ガイドのトンマーゾ氏が教えてくれたこと。 ●プロチダのレモンはイスキアよりも更に大きくて一年中、実をつける ●プロチダのカルチョーフィは、一回り大きい ●ヴィヴァラ島(プロチダと繫がっている小島)は自然特別保護地区に指定され、許可なしには入れなくなり、ほかに類のない、珍しい植物や昆虫、動物が生息している。 ●お金持ちのヴィッラは表からプールが見えない構造になっている。なぜなら、アラブの植民地になっていたシチリアの配下にあったことのあるプロチダもアラブ文化の影響で女性の裸(水着)姿を外から見られないようにしたからだとか。 ●『イル ポスティーノ』の映画の撮影中、マッシモはかなり具合が悪く、人工呼吸器を一休みしては使っていて、顔が映らないところは代替えの人が役を演じてた 絶景ポイントや プロチダ島の守護聖人San Michele Arcangeloを奉った、L'Abbazia di San Michele Arcangelo 教会。約1500年に修道院として建てられたそうです。ボランティアの女性が中を案内してくれました。地下には書庫があったり、1800年頃までは島に墓地がなかったので、教会の地下に人々を埋葬していたとかで。 このお棺、貴族が使っていたらしく、葬儀の際、後のお別れにこの穴から手を出して、皆と挨拶させたとか。。ちょっとショッキング。。 『イル ポスティーノ』の撮影中、郵便局として使われたタバッキ(タバコ屋)。至る所に、映画の案内板がありました。 トラットリアとして登場した店は実在し、一番行きたかった漁師村Corricella 地区にあるんだけど、ガイドのトンマーゾと分かれた後、何をどう間違えたのか道を間違え、行けずじまい。。。執着心があまりない同行したイタリア人達は船の時間まで、お土産屋を見たり。。。そこへ行けなかったこともあんまり気にしてないし。。。執着心の強い日本人としては、行きたかったなぁー。まぁ、次回ってコトで。今度は是非泊まって、ゆっくり物語りに浸りたい。観光化が進んでなくて、振り返るとマッシモが演じた自転車を引いた郵便配達のマリオがそこに居そうな、ゆっくりと時間が流れてるそんな島でした。
by Jonetsu-Italia
| 2013-05-21 06:57
| イタリアの小さな街
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